さて、情報より先に予約キャンペーンの締切日が迫る中…でなく、
延期チキンレースも佳境となり…でもなく、そろそろ１日を４８時間で換算…
すいません、なかなかいい時候の挨拶が浮かびません。丸戸です。

前回の日記で、ドラマCDのことに少し触れさせていただきましたが、
こちらの方は無事に書きあがり、とっくに収録の方に回っております。
小品ではありますが、楽しんでもらえたら幸いとばかりに少し頑張りました。
…『カメラマンにそそのかされて一枚余計に脱いでしまったモデルさん』
のように一本余計に書かされ…多めに書いたような気もしますが、
仕事の終わったライターとしてはもはや気にしないことにします。

制作メモその３（今回は全年齢対象（＝１８禁）です）：
さて、僕がシナリオを担当する作品には、ユーザーさんの間でよく
『推奨攻略順』なるものが話題になる場合があるようです。
なんでも、ヒロインと主人公の間に過去の因縁がありそうだったり、
年上であったり、ストッキングの色とツヤに気合が入っている場合、
そのヒロインは最後に攻略するのをお薦めするという法則です。
個人的には人の趣味にいちいち口を出さないで欲しいと思ったりもしますが、
まぁ今作の場合も、ぶっちゃけ推奨攻略順があります。

○○→××→△△→□□□

上記の順で攻略するのが一番無駄もテキストの二重読みもネタバレも
避けられるのではないかと思う次第で…って、なら伏せるなよと。
まぁ、前作『ままらぶ』と同様、各ヒロインの分岐点がそれぞれ違うので、
その時メインに据えられているヒロインに素直に流れるのがいいのではと。
もちろん、敢えて最初に□□□を攻略に行くというのもアリですが、
その際は『ままらぶ』をフルコンプする以上の長さを覚悟してください。

…企画段階では全体で『ままらぶ』程度の量（と期間）を想定してたんで、
執筆中、どんどん周囲の目が冷たくなっていったのもいい思い出です。

初めまして、ディレクターのＭＳ小山と申します。
現在「世界でいちばんＮＧな恋」の製作をバリバリしているのですが、
シナリオの面白さ、雰囲気の良さをうまく伝える方法はないかと毎日
試行錯誤を続けております。

発売日がせまってきており、てんやわんやの毎日ですが、なんとか色々
なものが見えてきました。

しかし、やはり特筆すべきは丸戸さんのシナリオです。
１キロのホルモン＋５００グラムの肉を表情ひとつ変えずに平らげなが
ら、食べ終わった直後でも颯爽と歩いてゆく健康的かつパワフルな丸戸
さんだけあって、展開、キャラクター、ギャグ全てにおいて力強い輝き
を放っております。

その輝きをよりよくお届けできるよう、良いモノを作りますので、是非是非
期待して待っていてくださいね！

いや、めでたいことです。
他人事を決め込むことができたならもっとめでたかったでしょう。
…わかってます。やりますよ。頑張りますとも。ええ、これから。

ところで、今回の告知もそうなんですが、外部スタッフとは言え、
制作陣の一人に過ぎない僕に『氏』をつけるのはどうなんでしょ？
これじゃあまるで僕がHERMIT内部で暴君のように振舞っていて、
スタッフの皆さんに恐れられていると誤解されるのではないでしょうか。

…いや待ってください。どうしてそこで目をそらすんですか？

ところで、先週は音声収録に顔を出してきました。
もともと名古屋人である僕は、東京で行われる収録にはほとんど
参加できないのですが、たまたま東京に行く機会があったので、
ヒロインを魅力的に彩ってくれる声優さんに是非ご挨拶したいと、
期待に胸を膨らませ、スタジオの門をくぐりました。

音響監督さん「今日の収録は理です」
丸戸「………」

色々な思いが頭を駆け巡っていました。
どうやら今回は主人公にも声がつくようだとか、その他諸々です。
諸々は諸々なのでそれ以上のモノローグは割愛させていただきます。

とはいえ、実際ゲームの収録にはほとんど立ち会ったことが
なかったのですが、声優さんも含めた皆さんさすがにプロで、
収録のときはきっちりと素晴らしい演技と段取りで進み、
休憩の時には必要以上に無駄話で盛り上がる素敵な現場でした。
こうなると僕も隅でこそこそ細かいギャグだけやってる場合ではありません。
シナリオ制作者にしかわからない微妙なニュアンスを伝えるなど、
僕にしかできない演技指導があるはずです。

丸戸「すいません、そこの『そうなんですよ』ですが、
　 ぼんちおさむが山本耕一のモノマネをやっている感じでお願いします！」
理の中の人「…おっしゃっている意味がさっぱりわかりません」
音響監督さん「いつの時代の話ですか？」
丸戸「………」

………僕にしかできない演技指導があるはずなんです。

こんばんは、丸戸です。
二週連続での日記ということで、他の死にそうなスタッフと比べ、
色々と余裕が見て取れますが、こういう時期は年に数日しかないので
なにとぞご容赦願います（誰に言ってるかはさておき）。

さて、ということでめでたく発売予定日が１１月２２日と発表になりました！
ということは逆算すると再マスターアップの日程は…え？　ないの？

それにしても、シナリオがアップした途端に発売日が確定すると、
『お前以外に遅れる要因なんかね〜んだよ』と言われてるみたいで
何となく嫌な感じですがどうも最近僕は被害妄想が激しいみたいなので
気にしないで行きましょう。

制作メモその２：
僕の作るお話はどうも『ニッチ過ぎる』と言われることがままあります。
考えるに、自分の好きなお話を作ることばかりに気を取られ、
『商品を売る』ことに鈍感なのではないかと反省する次第です。
そこで今回は、『受け入れやすさ』というコンセプトをしっかりと見据え、
購入を検討くださるユーザーさんに広くアピールしていきたいと考え、
キャラ属性を全面に出したキャッチーなシナリオを狙ってみました。

はい、そうです。
タイトルからもわかる通り、今作『世界でいちばんＮＧな恋』は、
登場キャラクターが全て駄目人間となっております。
それはもう、主人公が見た目通りなのは言うに及ばず、
しっかり者に見えるメインヒロインのトコでさえも後半はグダグダもいいとこ。
その他のヒロインたちももちろん、サブキャラの一人一人に至るまで、
ゲームを進めていくうちにどうしようもなく人間として駄目な方向に突き進み、
誰一人として最後まで人格者としての体裁を保てるキャラが存在しません。

そのような駄目人間をとことん生温かく愛するごく一部の方々に限って、
とても満足できるような作品を作れたのではないかと自負して…
あ、いや、ちょっと…広報さ…っ！？

ここで文章は途切れている（バイオ風フォントで書かれていると思いねえ）

『ずっと伸ばし伸ばしになってるシナリオがアップしたらね』
『………僕のせいだったんですか？』

というわけでご無沙汰しております。丸戸史明です。
ちなみに上記の会話は全てフィクションであり、
『別にシナリオ上がらなくても更新くらいできるのになぁ』
なんて思ったりなんかしていません。
本当です。穿った見方しないでください。

で、なんでこんなあからさまな絶対に嘘に決まってるネタを
冒頭に持ってきたかと言いますと…まぁそういうわけです。

『世界でいちばんＮＧな恋』脚本“だけ”アップしました。

皆さんにも色々ご心配おかけしたかもしれませんが、
とりあえず設計図はなんとか引き終わりました。
これでもうライターが逃げてしまっても大丈夫です。
とはいえ仕事がアップして後はギャラを貰うだけの
ライターが逃げても、それはクライアントさんにしてみれば
単なる万々歳な気もしますが深く考えないことにしましょう。

さあ後はみこしさん頑張れ！　ＨＥＲＭＩＴ頑張れ！
僕は青空に巨大な半透明笑顔を浮かべつつ応援しています。

制作メモその１：
完成してみたシナリオの手応えはと言いますと…
『男女七人夏物語』を書いてるつもりが、いつの間にか
『男女七人秋物語』になっていたという感じでした。
（前回の『花よめは16歳』が僕の知り合いにすらさっぱり
理解されなかったので、今回は表現を和らげてみました）